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連載第2回 マラカスはどこで叩くか?


 ずいぶんゴブサタいたしておりました。さすらいのマラケーロことChicoでございます。うかうかしている間に日本列島もスッカリ夏一色に染まってしまいました註1。時コレ正にラテン・シーズンであります。

 

   今回からはマラカスの具体的な奏法に触れていくこととしましょう。

 さて皆様、マラカスという楽器の種別を考えたコトがあるでしょうか。弦楽器でないことは確かです。弦はついてないスから。管楽器でもないですね。そうです。マラカスは打楽器です。もっともピアノのように、弦楽器でありかつ打楽器であるような例もありますが.....ちなみにラテン・ピアノは純然たる打楽器です

 打楽器である以上、音を出すアタック・ポイントが存在します。ドラムスを見てみましょう。あれを鳴らしているのはなんでしょうか。鳴っているのはヘッドの皮であり、リムであり、胴体であるわけですが、鳴らしているのはスティックです。
chip ドラムスのスティックの先には「チップ」がついています。これこそが、ドラムスを鳴らしているわけですね。チップがついていることによって、粒のそろった、しっかりした音が出せるのです。

 それでは、マラカスを鳴らすのはなんでしょう。それを見ることはできません。なぜならマラカスは「気合い」で鳴らすからです。ウソです。ホントは「愛」で鳴らすのです。アモール無き所に鳴るマラカス無し。何を言っているのでしょう。いゃー、ホントに暑いですね。



 マラカスを鳴らすのもチップです。といってもドラム・スティックのチップとはだいぶ違って、どちらかと言えばポテトチップスの方に近い代物です。場合により小石だったり米・穀物だったりプラスチックだったり、かなりのバリエーションがありますが、適量の粒状の物質がその任にあたるのです。ここに永遠の課題が存在します。すなわち我々のなすべきコトは、「適量の粒状の物質をドラム・スティックのチップと同じように振る舞わせるコト」なのです。ここで両者をわかりやすく比較してみましょう

項目 適量の粒状の物質 ドラム・スティックのチップ
たくさん 2つ
物理的性質 粉粒体註2 固体
パッと見 見えない 見える

 はい、表にするまでもないですね。「見えない」「たくさん」の「粉粒体」を「まとめて」「1つ(左右1コずつね) 」の「固体」とすればよいのです。そのためにはどうするか。ここで大切なのが想像力です。見えないマラカスの中味を想像し、振られるつぶつぶの気持ちになるのです。マラカス習得の第1歩は、このイメージ・トレーニングから始まると言っても過言ではありません。

 

 

Leccion1:鳴らしてみる

↑マウスを乗せて見よう!

 一連の円を描くような流れの中で...
  1. ふわりと持ち上げる→余計な音を出さずに、つぶつぶをひとまとめに放り上げる感じ
  2. つぶつぶを受けとめる→シャープな音出し
  3. なめらかに引く→やはり余計な音が出ないように

 最初は片手から、慣れてきたら両手でかわりばんこにやってみましょう。

 

 では今回はここら辺で(次回はいつになることやら)。Animo muchachos!


註1 : 執筆時は7月末です。いつの季節に読もうが、日本の7月末を思い浮かべること。
註2 : ふんりゅうたい、粉状で粒状の物質、独特の物理的性質を有する。最近は粉粒体力学というジャンルも盛んになっているが、未だ発展途上である。

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