西夏のCUBA自転車日記

■知り合いであるかどうかは関係ないこと

■純粋な好奇心を持っていること、そして人に干渉してくること

■噂社会

■マチスモ−Machismo(男性優位主義)

■医療費タダ

■結婚観

■発明家の国

 

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知り合いであるかどうかは関係ないこと

 例えば野菜を買いに農産物自由市場へ買い物に行ったとします。そこで例えば玉ねぎを買おうと思って自分の番が来るのを待っている時に後ろから来た見ず知らずの人が私に「玉ねぎはいくら?」と聞いてきます。そこで私は「1リブラ(約450グラム)10ペソです。」と答えます。普通はそれで終わります。ところがたまに「いや私は料理に玉ねぎをたくさん使うのが好きなんだけど最近は高くて困るわ。」とさらに話しかけてきます。「そうですねえ。」と相づちを打つと突然私の前にいたこれも見ず知らずの人が「いやまったく。去年なんかこの時期は5ペソ位だった。物の値段は本当にどんどん上がって困る。」などと話に入ってきます。そうしてその2人で話しているうちにいつのまにか話が地方に住んでいる自分の甥の誕生日のことになっていたりします。

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農産物自由市場、通称アグロ(agro)にて

 キューバではこのようなことが日常的に起こります。知り合いであろうがなかろうが、話したいことがあれば話しかける。自分も言いたいことがあれば話に入っていく。そこに何のためらいもありません。ごく自然に人に話しかけていきます。キューバに来た当初驚いたことはこの事でした。しかもただ話しかけるだけならともかく、まったく外国人然としたアジア人の私に道まで聞いてきます。日本でも他の場所ならそうなのかもしれませんが、東京で育った私にはこれは少し不思議な感覚でした。キューバ人はそういう人々です。

gente.jpeg 何でこんなにためらいなく声をかけあうかといえば、社会の状況としても何をするにしても列を作って待つことが多いからその間する事がない、日常的に公的に通 知されない変更(例えばバス停の位置・定期的な停電の曜日など)が多いため質問をして人づてに知るしかないという理由も考えられますが、それ以前の人々の気質としてそういうものがあるのだと思います。また、さらに社会主義の国ということもあってか(他のスペイン語圏の国はどうかわかりませんが)よく「コンパニェーロ(仲間・同志)!」とお互いに呼びかけます。もともとの気質に加えてこの仲間意識がまた見知らぬ 者同士に親近感を与えているように思われます。