純粋な好奇心を持っていること
そして人に干渉してくること
以前、こちらに旅行で来た日本人の女友達と一緒に歩いていたら後ろから車が来て「乗せてあげるよ。」(キューバではヒッチハイクは普通のこと)というので乗せてもらったら助手席に座っていた男の人が「君たちは太い足をしているけどどうやったらそんな風になれるの」ときいてきました。これには私も驚きましたが、旅行で来てしかも太い足をすごく気にしていた友人はショックを受け、バカにされているのだと思い、その人の顔を見返しました。するとその人は真剣に答えを待っているのです。友人はさらに驚きとっさに「山に登ることだ」と答えるとその人は「はあん」と納得して前に向き直りました。そして目的地に着き、私達が降りて車が動き出した瞬間、その人は窓から顔を出し、私達の足に投げキッスを送って走り去っていきました。「今までそんな事を真剣に聞かれた事なんてなかった」と驚きながらも「いい国だ」と言って友人は帰っていきました。

1948年製のシボレー。こんなのが平気で現役で走っています
よく道を歩いていてきかれることに「君はアジア人のようだけどチーナ(中国人)かコリアーナ(北朝鮮/韓国人)かベトナミータ(ベトナム人)か。」というのがありますが、私が「ハポネサ(日本人)だ。」と答えると大抵「はあん」と納得して「じゃあまた。」と言って去っていきます。それだけきいて納得して去っていってしまうのでこちらとしては「何のためにきいたんだ?」と拍子抜けしてしまいますが、それで彼は満足であり、ただ何人(なにじん)であるかということを知るためだけにきいてきたのです。
ここキューバでは一般的に人々が純粋で、また他人とか自分とかを区別する感覚もあまりないため遠慮なくいろいろな事をきいてきて、それに対して自分の批評や忠告を与えてきます。例えば「君は髪を切っちゃったけど長いほうがかわいいから今度は絶対切るべきじゃない。」「あなた最近太ったけどそれは糖分のとりすぎで、運動をしないといけない。テレビでそういっていた。私もちゃんと気をつけていたらこの通り快調だ。」などといった感じです。こちらにすれば「大きなお世話」といいたいところですが何しろ相手に悪気がなく、素直な感想であるため一応はありがたく聞いておくことにしています。たまにこういった批評が立ち入りすぎて疳にさわることもありますが、よくも悪くも干渉してくる人々なのであきらめています。みんな、なかなかほうっておいてくれません。キューバでまるっきり1人だと感じることは難しいです。この国に1人で来ましたが孤独だと感じたことは一度もありません。

本文とは関係ありませんが、珍しいキューバでのカラオケ
(CUBADISCO'97会場にて)